ヨーロッパを旅してみたら。

2018年6月〜2019年4月、ボランティアをしながらヨーロッパを旅しました。

24時間のリスボアカードでベレン地区や旧市街を観光したルートと体験談。

LisboaCard
Olá!こんにちは。

前回のつづき、私がリスボアカードを使って実際に回ったリスボンの観光スポットとルートについてです。

リスボアカードについてはこちら。

www.yorotabi.com

シントラ周遊パスで巡ったシントラ&ロカ岬についてはこちらです。

www.yorotabi.com


リスボアカード24時間で回ったルート

まず、交通機関の利用時間と施設の利用時間は連動しないとのことだったため、施設利用を夕方〜翌夕方、交通機関を施設利用2日目の朝から利用しようと考えました。

結果的にはちょっとズルしちゃいましたが…(笑)。

ルートはこのような感じになりました。

1日目 午後〜

  • ロシオ広場でリスボアカードを購入
    ↓ 徒歩
  • サンジョルジェ城
    ↓ 徒歩
  • 勝利のアーチ →翌日に変更

2日目

  • ロシオ駅
    メトロ&トラム
  • ベレンの塔
    ↓ 徒歩
  • ジェロニモス修道院
  • 国立考古学博物館
    ↓ 徒歩
  • 発見のモニュメント(外観のみ)
    バス+徒歩
  • カンポ・デ・オウリケ市場
    28番トラム
  • マルティン・モニス広場
    バス
  • 勝利のアーチ
    ↓ 徒歩(アウグスタ通り)
  • ロシオ駅

3日目 朝

  • サンタ・ジュスタのエレベーター →面倒になって行かなかった

太字がリスボアカードが利用できるところです。


1日目

14時すぎにバイシャ地区でお昼ごはんを食べ、ロシオ広場のAsk Me Lisboaでリスボアカードを購入して出発です。


サンジョルジェ城

サンジョルジェ城

アクセス方法

公共交通機関で行くには28番トラムか、737番バスが利用できますが、737番バスで行くほうが入口に近くあまり歩かずに済みます。

私は交通機関のパスを翌日にスタートさせるつもりだったので徒歩で行きました。

といっても坂をひたすら登ったわけではありません。

無料のエレベーターがあるのです!

↑の地図のマークの2ヶ所がエレベーターになっています。

サンジョルジェ城へのエレベーター
1ヶ所目は通りの他の建物に紛れて建っています。

T字路の先にあるのでTの下方向から来ればすぐわかると思うのですが、私は左側から来たため1回通り過ぎました(笑)。

サンジョルジェ城へのエレベーター
建物の中に入るとエレベーターが3台並んでいて最上階が反対側の出口に続いています。

反対側から出て、左斜め方向に進むとすぐに次のエレベーターが見えてきます。

サンジョルジェ城へのエレベーター
スーパーの入口から入ったさきがエレベーター乗り場になっています。

スーパーの屋上は展望台になっており、ここからでも市内が一望できます。

屋上のほうへ曲がらずに、エレベーターを降りてそのまままっすぐ行くとサンジョルジェ城への案内板が出てきます。

あとはそれに従って歩くだけです。ここからは上り坂ですが、そんなに急ではないし数分で着きます。

チケットの買い方と入場料

こちらは、リスボアカードのサイトLisboa Card Discounts (Updated)および冊子には載っていません。

別の英語や日本語のサイトで割引になるというのを見かけて、確認せずに行ってしまったのですが、カードを提示すると20%引きしてもらえました。

しかもリスボアカードを買ってその足で向かったのでペンを持っておらず、利用開始時間を記入していませんでした。

サンジョルジェ城のチケットオフィスで書くように言われたらペンを貸してもらおうと思っていたのですが、特に何も言われず…。

未記入のまま入場してしまいました。

入場料は通常8.5ユーロ、20%offで6.5ユーロでした。

見どころと所要時間

市内のほとんどの場所から見えるくらい高いところにあるので、逆にお城からはリスボン市内が一望できます。

お城に入る前、敷地内の公園のようなところからでも十分眺めはよく、来るときに通ってきたスーパーの上の展望台やサンタジュスタのエレベーターも見下ろすことができます。

城内ではいくつもの塔に登ることができ、さらに高いところから360度どの方角からも街を眺めることができます。


私は16時過ぎに入場し、夕焼けを眺めてから帰ったので、1時間ちょっとの滞在時間でした。

このあと勝利のアーチの展望台から夜景を見るつもりでしたが、上記事情によりリスボアカードの利用を開始しなくて済んでしまったので、勝利のアーチは翌日に回すことにしました。


2日目

宿でしっかりリスボアカードに開始時間を(この日の朝10時とw)記入し、朝9時過ぎにロシオ駅を出発です。


ベレンの塔

ベレンの塔

アクセス方法

ロシオ広場の先のフィゲラ広場からトラムの15番に乗って1本で行くことができます。

私は検索したら、メトロでカイス・ド・ソドレ駅まで行って乗り換えた方が早い、と出たのでそうしました。

トラムは12月前半の閑散期であろうこの時期でも観光客でめちゃくちゃ混んでいました。

ハイシーズンは途中から乗るのは困難かもしれませんので、始発のフィゲラ広場から乗ったほうが良いと思います。

そしてしばらく乗っていると、右手にジェロニモス修道院が見えてきます。

ここで9割くらいの人が下車し、車内は余裕で座れるくらいになりました。

ベレンの塔に行くには、ジェロニモス修道院の次の次の停留所で下車します。

ちなみにここでは私を含め5人ぐらいしか下車しませんでした(笑)。

トラムを降りたら、トラムの進行方向左手に進み、橋を渡ると庭園に着きます。

庭園の一番奥がベレンの塔です。

チケットの買い方と入場料

庭園から塔へは桟橋がかかっていて、混んでいるときはここに並ぶようです。

右がチケット保持者、左がチケット購入者の列になっていましたが、右側に進む人は誰もいませんでした。

全員左側から進み、チケットを購入する人は窓口に並び、リスボアカードを持っている人はその列の後ろをすり抜けて通してもらえました。

ここでもカードはチラッとしか見られず、きちんと時間を書いた意味はあったのか?という感じでした(笑)。

入場料は通常6ユーロですが、リスボアカードで無料になります。

見どころと所要時間

このベレンの塔は世界遺産に認定されている建物で、テージョ川の船の出入りを監視するための要塞でした。

特別内部に何かあるというわけでもなく、こちらも見どころは「眺め」でしょうか。

シントラ、サンジョルジェ城とたくさん眺めの良い場所に行ったこともあって、街の眺めと海の眺めにこの辺でだんだん飽きてきました…。

どちらかというと中にわざわざ入るより外から眺めたほうが綺麗な気もします。

ベレンの塔
また、この塔は階段がせまく、上りと下りが信号式になっています。信号が切り替わるときにはサイレンが鳴って、進行方向が切り替わるようになっています。


私はオープン10時ちょうどくらいに到着し、特に並ぶことなく入場しました。

塔の見学に30分くらい、塔を出てから公園を30分ほど散策し、所要時間1時間ほどで次のジェロニモス修道院へ向かいました。


ジェロニモス修道院

ジェロニモス修道院

アクセス方法

ベレンの塔からジェロニモス修道院までは15番トラムで2駅です。

それほど遠くもないので私は歩いて向かいました。

トラムの通り沿いをひたすらまっすぐ歩いて10分ほど、もうすぐ着くというところでトラムに抜かされました(笑)。

チケットの買い方と入場料

ジェロニモス修道院はリスボアカードを入場券と引き換える必要があります。

リスボン考古学博物館
チケットオフィスは修道院ではなく、となりの国立考古学博物館の中です。

博物館の入口の右側が修道院の券売機、左側が博物館の券売機になっています。

私はここに並んでいたのですが、係員さんが並んでる列に向かって「りしゅぼあかー?りしゅぼあかー?」と聞いています。

最初何を言っているのかわからずスルーしていたのですが、よく聞いたらリシュボアカードと言っている!!

リスボアカードを持っている場合は列に並ばず中央の有人カウンターで引き換えられました。

ちなみにこのカウンターではEverything?と聞かれ、とりあえずYesと言ったら博物館と修道院の両方のチケットをくれました。


料金はリスボアカードで無料ですが、通常は10ユーロです。

見どころと所要時間

修道院の方で引き換えたチケットとリスボアカードの両方を見せると、有料エリアに入れます。

ちなみに教会の1階部分は有料入口の右側から無料で入れ、有名なバスコ・ダ・ガマのお墓はこちらにあります。

有料部分は中庭と回廊、回廊の2階からは教会の2階部分にも行けます。


遠くから見る限り、修道院付近にはかなりの人がいて、チケットオフィスもそこそこ並んでいましたが、修道院自体は私が行ったとき(11時半ごろ)はすぐに入れました。

外にいたたくさんの人々は見学を終えた人たちがほとんどだったようです。

また見学を終えて外に出てきたときは修道院の方も列ができていたので、たまたまタイミングがよかっただけかもしれません。

チケットを引き換え、見学合わせて1時間ほどの滞在だったと思います。

ハイシーズンはもっと並ぶと思いますので、多めに時間は見ておいたほうがいいと思います。


国立考古学博物館

[f:id:okustam:20181210233027j:plain:国立考古学博物館]

アクセス方法

ジェロニモス修道院に隣接しています。

チケットの買い方と入場料

リスボアカードでジェロニモス修道院のチケットを引き換えると一緒にもらえます。


料金は5ユーロ、ジェロニモス修道院との共通券が12ユーロです。

リスボアカードで無料です。

見どころと所要時間

完全に、チケットがあったから行った、という感じです。

チケットカウンターの両側に展示があり、それぞれ入るときにチケットとリスボアカードの提示を求められます。

また、大きい荷物はロッカーに入れるように言われます。私のそれほど大きくないショルダーバッグ(A5がギリギリ入るサイズ)でもロッカーに入れてくださいと言われました。

展示内容は、考古学博物館なので発掘された大昔の食器や髪飾り、エジプトのツタンカーメンなどがありました。

ここはリスボアカードを持っていないとあまり入る人はいないようなので、それほど混んでいませんでした。

トイレも空いていたのでリスボアカードを持っている場合はジェロニモス修道院よりもこちらで行った方がいいかもしれません。


30分ほどで一応全ての展示を見てから次に向かいました。


発見のモニュメント

発見のモニュメント

アクセス方法

ジェロニモス修道院と国立考古学博物館の建物からトラムの通りをはさんでさらに先、公園を通り抜けて海側に進んでいくと発見のモニュメントが見えてきます。


モニュメント手前の線路は地下道をくぐって渡ります。


チケットの買い方と入場料

こちらは入場していません。

入場料は通常5ユーロで、リスボアカードで30%offになります。


見どころと所要時間

ベレンの塔のところで書いたように、この時もう景色をただ眺めるのに飽きてしまっていたので、無料ではなく割引だったのもあり中には入りませんでした。

モニュメントにはたくさんの偉人たちの銅像が海を向いて建っていて迫力があります。(どれが誰だか知りませんが…)

世界史に詳しい人などは楽しいと思います。

世界地図
モニュメントの手前の広場のようなところには世界地図があり、航路が初めて開拓された?年が書かれています。


こちらは外観のみの見学だったので、写真を撮ったりして15分くらいの滞在時間でした。


28番トラム

28番トラム

アクセス方法

発見のモニュメントを見たあとは、28番トラムに乗るためにトラムの始発駅である「プラゼーレス墓地」というのを目指しました。

このトラムの駅は観光トラムとして有名な28番の他に、25番も通っています。

もしくは700番台のいくつかのバスも近くに停まるのでそれらを利用し行くことができます。

私はとりあえずgoogleマップの乗り換え案内を頼りに、発見のモニュメントの最寄のバス停(ジェロニモス修道院と同じ)から出ている700番台のバスに乗り、途中で1回乗り換えて向かいました。

いろいろな行き方があり、経路案内の時間はあてにならないので、適当に最初に来たバスに乗りました。


チケットの買い方と入場料

リスボアカード以外にもヴィヴァヴィアジェンカードで乗ることが可能です。

車内で現金で払うこともできますが、2.9ユーロかかるので、事前に乗るとわかっているならヴィヴァヴィアジェンカードを購入したほうが安いです。

もちろんリスボアカードなら乗り放題です。


見どころと所要時間

この28番トラムはプラゼーレス墓地の前、カンポ・デ・オウリケというエリアからマルティン・モニス広場を結んでいます。

この2ヶ所を直線のように結んでいるのではなく、グルーっと回り道をして45分くらいかけて行き来しています。

べレン地区からだとカンポ・デ・オウリケ側の終点ほうが近いのでそちらに行きました。

市場ものぞいてみましたが昼過ぎだったためか閉まっている店が多かったです。

マルティンモニスのほうの乗り場は長蛇の列になっているのを何回か見ましたが、こちらは並んでる人がギリギリ全員座れるかどうか、というくらいの混み具合でした。

最初は普通の商店街のような街並みですが、旧市街に入るとバイシャ地区、アルファマ地区など観光スポットやかわいい街並みを見ながら走っていきます。

車内はレトロな感じで、坂を上ったり下ったり、狭い路地を対向車スレスレで通ったりとアトラクションのようで楽しいです。


乗車時間はチェックしていませんでしたが始発から終点まででたぶん40〜50分ほど。

マルティンモニスから乗る場合は待ち時間も考慮したほうがいいかもしれません。


勝利のアーチ展望台

勝利のアーチ

アクセス方法

トラムだと15番か25番、バスはたくさんの路線が発着しています。

コルメシオ広場という広場に面していますが、メトロの駅はなく、最寄りはBaixa-Chiado駅かTerreiro do Paço駅になります。

ロシオ広場やフィゲラ広場からはアウグスタ通りという歩行者天国になっている道を通って歩いて行くこともできます。

私は宿で一旦休憩して、暗くなってからバスで向かい、帰りは観光客で賑わうこのアウグスタ通りを通って帰ってきました。


チケットの買い方と入場料

勝利のアーチ入口
コルメシオ広場からアーチをくぐってすぐ右手にエントランスがあります。

ここでリスボアカードを提示するとチケットと引き換えてくれるので、そのチケットのバーコードを改札でスキャンします。

出るときも必要なのでチケットは失くさないように気をつけてください。


料金は通常3ユーロ、リスボアカードで無料です。


見どころと所要時間

夕焼けは散々見たので、ここへは夜景を見に行きました。

サンジョルジェ城のライトアップや、今の時期はアウグスタ通りのクリスマスのイルミネーションなどもとてもきれいです。

勝利のアーチからの眺め
広場には大きなクリスマスツリーもありました。

ここもベレンの塔のように階段は一方通行です。

勝利のアーチ内部
ただし観光客がそれほど多くないためか信号が押しボタン式なので、赤だからとずっと待っていても変わりませんので気をつけてください。


3日目

サンタ・ジュスタのエレベーター

サンタジュスタのエレベーター
翌朝9時過ぎまでリスボアカード(交通機関)が使えたので、7時半からやっているサンタジュスタのエレベーターに乗りに行こうかと思ったのですが、眠かったのでやめました(笑)。

リスボアカードだけでなく、ヴィヴァヴィアジェンカードの24時間券でも乗ることができます。

現地で支払う場合は5ユーロです。

昼間に通るといつも並んでいたので、朝行って日の出でも見ようかと思ったのですが…。

実際には行っていないので混み具合はわかりません。


おわりに

リスボンはどこもかしこも並ぶ!という情報を見かけましたが、さすがに冬の閑散期ということもあって思ったよりはスムーズに観光できました。

特にジェロニモス修道院の並び具合に関しては運次第としか言えないので、時間に余裕のない場合は

世界の仲間と巡る旅☆ジェロニモス修道院も入場!リスボン半日市内観光ツアー<英語混載ツアー/午前・午後/リスボン発> by Cityrama | ポルトガル(リスボン)旅行の観光・オプショナルツアー予約 VELTRA

といったようなツアーを利用するのも手だと思います。

私はリスボアカードを使う前後は徒歩で街中を観光し、シントラ日帰りを含めて丸4日の滞在でした。

のんびりするならもうちょっと時間があってもよかったかな〜という感じです。