ヨーロッパを旅してみたら。

2018年6月〜2019年4月、ボランティアをしながらヨーロッパを旅しました。

ヨーロッパで便利な格安長距離バスについて。

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Buon giorno!こんにちは。

日に日にダラダラする時間が長くなりブログを書く時間が減っています。
書きたいことは山ほどあるのに書く気が起きないというこの矛盾、どうすればいいんでしょうか…。


それはさておき、先日はモンサンミッシェルへのアクセス方法をご紹介しましたが、私が実際に利用したのは主に長距離バスです。

長距離バスはヨーロッパの現地移動を安く済ませたい人にはぜひ活用してもらいたい交通機関です。

電車より利用するのが難しそう…と思われるかもしれませんが、一度乗ってしまえば簡単です。

今回はヨーロッパで便利な格安長距離バス4社をご紹介します。


①破竹の勢いでヨーロッパ全土に広がるFlixBus

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出典:mobilys.net

ヨーロッパのどこにいても見かける緑のバス、それがFlixBusです。

FlixBusは2013年に3人の男性がドイツで立ち上げたバス会社で、数年のうちにヨーロッパ中に路線網を拡大しています。

2018年に入ってからはアメリカにまで進出しちゃったり、鉄道事業にも参入してみたりと成長スピードがかなりやばい会社です。

2018年現在24ヶ国、約1200ヶ所間を運行しています。


良い点

なんといっても隅々まで行き渡る路線網。

ヨーロッパのほとんどの国を網羅しており、特にほかの格安バス会社がほとんど運行していない、北欧もある程度カバーされているのがありがたいです。

デンマークからの旅行ではいつもFlixBusを利用していました。

また大都市だけでなく小さな町や観光地へも発着しているのでとても使い勝手が良く、選択肢が幅広いです。


イマイチな点

キャンセルした場合、1年間有効のバウチャーでの返金になります。

ヨーロッパ在住の方や長期滞在でまたバスを使うことがあるならいいですが、短期滞在で1年以内にFlixBusを利用できない場合はキャンセルできないと思っておいた方が良いです。

キャンセル料金も乗車1ヶ月前から発生します。


2019年2月追記

最近、予約したはずなのに予約されていない(乗れない!)ということがちょくちょく起こっているよう…。

私も1回コレに当たって、もう少しでバスに乗せてもらえないところでした…。

12月はたくさんFlixBusに乗ったのですが、乗るたびに1人くらい(予約した、してないで)揉めている人を見たので、システム障害かなにかが起きているのでは…?と…。

現在は改善されていることを祈ります。


②歴史あるヨーロッパの長距離バスEurolines

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出典:Eurolines - Wikipedia

Eurolinesは1つのバス会社というわけではなく、ベルギーを本拠地とするNPOです。

各国のバス会社(Eurolines〇〇、だったり全然違う名前だったり)がこのNPOに加盟しており、それらのバス会社が運行するバスをまとめてEurolinesと呼んでいます。

こちらはベンチャー感あふれるFlixBusとは異なり、何十年も前から運行され日本語でも「ヨーロッパ大陸横断バス」として知られるバス組織です。

2018年現在34ヶ国、約700ヶ所間の運行です。


良い点

とにかくカバーしているエリアが幅広いです。

FlixBusが走っていないフィンランドやバルト三国もカバーされています。

イギリスはロンドン、ノルウェーはオスロより先まで行けるという点も他の国際長距離バスにはあまりない利点です。

またEurolines passという15日もしくは30日乗り放題になるパスがあるので、大都市を中心に1ヶ月でヨーロッパを横断したい!というような場合にはとても便利です。


イマイチな点

基本的には国をまたぐことが前提の路線なため、国内の長距離移動には向いていません(Eurolinesという名前で運行していません)。

そのため、発着駅も大都市が中心で、小さな町や地方に行きたい場合は他の交通機関に乗り継ぐ必要があります。

また国ごとに会社が違うのでサイトがいくつもあったり、キャンセルポリシーも違ったりすることがあり少しわかりずらいです。


2019年2月追記

実際に乗ってみて知ったのですが、何より煩わしいのがチケット印刷&チェックインが必要ということ!

チェックインは必要ないこともありますが、各社eチケットが主流の現在においてもチケットの印刷が必要です。印刷していないと乗せてもらえないこともあるとか…。


③フランス国鉄が運営するOUIBUS

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出典:mobilys.net

フランスの国鉄、SNCFの子会社が運営するバス会社で、フランスを中心に周辺の国へも運行しています。

もともとはiDBUSという名前で2011年から運行を開始し、2015年にOUIBUSという名前に変わりました。

2018年現在10ヶ国、約300ヶ所へ運行をしています。


良い点

設立からまだ10年も経っておらず、バスが新しくてきれいです。

FlixBusやEurolinesは国によってバスの設備がまちまちで、運だめしのようなところがあるのですが、

OUIBUSはフランスを拠点に自社バスのみでの運行なので、安定してwifiや充電プラグ付きのバスに乗ることができます。

また預け荷物が2個まで無料というのも、荷物の多い旅行者にとってはありがたいです。


イマイチな点

今後規模が拡大していくのかは不明ですが、今のところはフランスとその周りの国のみの運行で、北欧や東欧は通っていません。

またキャンセルはFlixBusと同じくバウチャーでの返金になり、キャンセル手数料がかからない代わりに有効期限が4ヶ月しかありません。


④スペインの昔ながらのバス会社ALSA

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スペインの大手のバス会社で、こちらは歴史も古く、スペイン国内をバス移動する場合に利用するのは大抵このALSAだと思います。

国内だけでなくヨーロッパ各国への長距離バスも運行しています。

公式サイトでの記載が見つからなかったのですが、
2018年現在17ヶ国、約300ヶ所へ運行しているようです。


良い点

ALSAも、カバーしているエリアはかなり広いです。

スペイン発祥ということもありスペインやポルトガルでの移動に便利で、ヨーロッパだけでなくモロッコへのバスも運行しているようです。

48時間以上前までなら、無料でキャンセルができます。また購入したカードへ直接返金してもらえるのでキャンセルしやすいです(国内線はポリシーが異なります)。


イマイチな点

カバーしているエリアは広いのですが、スペイン、ポルトガル以外はほとんど大都市にしか停まらないので、やはりスペイン中心での移動向けです。

距離のある北欧はもちろん、イギリスのロンドン以北やドイツの東側(ベルリン含め)などでは残念ながら運行していません。

また48時間前までキャンセル無料と書きましたが、キャンセル可の料金とキャンセル不可の料金が異なり、キャンセル可のチケットだとあまり安さは感じられないかもしれません。


おわりに

今回、料金については全く触れませんでした。

というのも、利用する路線によってどのバス会社が安いかもかなり変わってくるのです。

たとえば最近までEurolinesは高いな〜と思っていたのですが、とある路線を調べたらFlixBusの半額以下!!だったり、

FlixBusよりOUIBUSの方が安いな、とチェックしていたらFlixBusでセールが始まってめちゃくちゃ安くなったり。

各社まとめて比較検討するのはこちらのサイトが便利です。 https://www.goeuro.com/

私はここで検索してみたあとに、買いたい会社のサイトから直接購入しています。

私が利用している回数が多いのは圧倒的にFlixBusです。キャンセル規定がやや厄介ではありますが、「今いる町」から「行きたい町」に行ける路線網の多さは本当に便利です。

ぜひヨーロッパ旅行の際にはバスも検討してみてください。