ヨーロッパを旅してみたら。

2018年6月〜2019年4月、ボランティアをしながらヨーロッパを旅しました。

デンマークで使いもしない銀行口座をなぜか作ってしまった話。

デンマークで銀行口座を作ってみたら。
Hej!こんにちは。

そういえば、1月にちょっとだけデンマークに戻ることにしました。

実は私、ワーホリビザに切り替わってからまだ一度もデンマークの地を踏んでいません。

ですが何故かデンマークの銀行口座は開設してあります。一度も使ったことはありません(笑)。

デンマークの学校、ホイスコーレというところに滞在しているときに作りました。


今回は、その銀行口座を作りに行ったときのお話です。


銀行口座を作ろうと思ったきっかけ

まず、そもそもなぜ使ってもいないのにわざわざ銀行口座を開いたかと言いますと…

  • もしかしたらデンマークで働くかもしれないと思っていた
  • きちんとした“住所”がないと作るのが難しい
  • 私もmobile payしたかった!

からです。


もしかしたらデンマークで働くかもしれないと思っていた

私はデンマークのワーキングホリデービザを持っています。

ワーキングホリデービザというのは、簡単に言ってしまえば

30歳以下の人だけが取れる、働いてもいいし学校に行っても、遊んでも、1年間好きなことしていいよ〜っていうビザです。(国によっても多少条件が異なります。)


私は今、日本での会社員時代の貯金を切り崩してヨーロッパ中を旅しているのですが、

銀行口座を作った当時はまだ方針を完全には定めていませんでした。

学校を卒業したら、数ヶ月旅して、デンマークに戻ってくるという案もありました。


デンマークに住むなら、物価が激高なので、働かないと生きていけません。

その時に備えて銀行口座を開設しました。


きちんとした“住所”がないと作るのが難しい

いや、だったら仕事が決まってから作ればいいじゃん、と思うかもしれません。

たしかにそうです。

ですが、私はたとえ仕事が見つかったとしてもそのときにきちんと住民登録ができる家を所有している自信がありませんでした。

デンマークでは、仕事を見つけるのはもちろん難しいですが、それ以上に難しいのが都会で住む場所を見つけること。


デンマークは日本と同じように、地方では過疎化が進み空き家だらけ、若者のほとんどがコペンハーゲンやオーフスなどの都会に出て行き、都心部は家が足りてない感じ。

なので元々の物価高に加えて家賃もとても高く、デンマーク語を話せない外国人が住まわせてもらうのもハードルが高いです。

そして安い家賃の部屋や下宿のようなかたちだと住民登録がさせてもらえない場合があると聞き(実際に探してみたわけではないので定かではありませんが)、

住民登録もして郵便物もきちんと届く学校(ホイスコーレ)に滞在しているうちに作ってしまうことにしました。


私もmobile payしたかった

もうひとつの軽い理由、デンマークでデンマーク人と一緒に暮らしていると避けて通れないのがこのモバイルペイ(Mobile pay)です。

モバイルペイって何?という詳しいことはいずれまた書こうと思っていますが、簡単に言うと今日本でも流行りだした「スマホ決済」というやつです。

デンマーク人でモバイルペイのアプリを持っていない人なんていないんじゃないの?というくらいみんな利用しています。

このモバイルペイは銀行口座に紐付けされるので、デンマークの銀行口座を持っていないと利用できません。


ホイスコーレで友人間でお金をやりとりするときに私たち外国人だけ毎回小銭を用意しなければならないというのが厄介で(みんな現金を使わないのでおつりを持ってないし)…

私もモバイルペイしたーい!となったのでした。

結局銀行口座ができたのは卒業直前で、こちらもほとんど使えませんでしたが。


実際に銀行口座ができるまで

ここからは私が銀行口座を作ろうと思い立ってから出来上がるまでの個人的な体験談です。

同じ銀行でも人や支店によって手続きは異なるかもしれません。

近所の銀行に行ってみた

銀行口座を作ろうと思い立ったある日、最寄りの町にある銀行に行ってみました。

ちなみに銀行はもちろん平日しかやっていないので、平日の昼過ぎに授業をさぼって行くことにしました(笑)。


銀行その①

まず最初に向かったのがデンマーク国内でもかなり大手の銀行です。

「銀行口座を新しく作りたいのですが…」というと返ってきた返事が

「ここでは現金を取り扱っていないので大きめの支店まで行ってもらう必要があります。行くなら予約を取りますけどどうしますか?」と。

銀行なのに現金を取り扱ってないとは???さすがデンマーク…としか言いようがありませんw

さすがにまた授業をさぼって大きい街まで行くのも…と思い(交通費もバカにならないし)、他の銀行にも行ってみることに。


銀行その②

次に向かったのはユラン半島の名を冠した、なんとかユスクバンク、みたいな名前の銀行。

こちらの銀行でも同じことを尋ねると、「今すぐここで申し込めますよ〜」とのこと。

やった!と思ったのもつかの間、「カードが届くのには1ヶ月以上かかると思うけどね…」と言われ、残り滞在期間が1ヶ月も残っていなかったためこちらも諦めることに。


銀行その③

町に支店のある銀行は残り2つ、もうダメ元で2軒目の銀行の目の前にあった銀行に入ってみました。

この銀行は町の名前を冠していて明らかに地元の地方銀行だよね?という感じで、他の地方に行っても支店があるのかと不安だったのですが

とりあえず作れるか聞いてみると、

「作れますよ〜1週間後にはカードも郵送します」とのこと!

ということで3軒目にしてやっと作れることになりました。


口座を開くのに必要なもの

銀行に行く前にいろいろネットで調べてみたものの、手続きに何が必要なのかイマイチわからなかったので、とりあえずパスポートから何から身分証的なものは全て持っていきました。

そして実際に手続きに必要だったのは

  • CPRナンバー(デンマークのマイナンバー)
  • 今まで利用していた口座番号
  • ↑口座番号がない場合、職場や学校(所属先)が利用している口座番号
  • 現金350krほど

です。

外国人登録証やパスポートも持っていったのですが、やはりデンマークで必要なのはCPRナンバー。

外国人登録証だとどこにCPRナンバーが書いてあるかわかりずらいので、イエローカード(保険証)を見せるように言われました。

そして口座を開設するには前の銀行の口座番号が必要と言われ、「銀行口座持ってないよ」と言ったら職場の口座番号でもいいと…。

働いてないから職場もない!と言ったのですが、何かしら口座番号がどうしても必要とのことで、今滞在しているホイスコーレの口座番号でもいいよとなりました。

過去に送金したときのメールを探し出し、なんとか無事ホイスコーレの口座番号を発見。

この口座が別の銀行のものだとまた別な手続きが必要になると言われたのですが、偶然にも同じ銀行!!

無事にその場で発行手続きが終わり、1週間くらいで学校に郵送してくれるとのこと。

デポジットの350krを1週間以内に持ってきてねと言われてその日は帰りました。


手続きしてからカードが届くまで

翌週、授業のないスキマ時間に銀行までデポジットを払いに行き、銀行の人曰くもうカードは送ったよ、とのこと。

しかし届かない。

結局2週間くらい経ってもう卒業も間近という頃にやっと届きました…。

同じ市内の郵便物なのに届くまでに2週間かかるって…デンマークの郵送事情はちょっと謎です。


おわりに

デンマークで銀行口座を開設してみて、正直な感想はけっこう面倒くさいし時間がかかるということ。

開設時に手数料はかかるし、その後の口座維持手数料もかかるようです。

私のようにどうしても必要というわけでもないのになんとなく作るのはあまりおすすめしません(汗)。

作る必要にかられているけど開設の仕方がわからない!という方はこの記事を参考にしていただければと思います。